矢作川

川名が語るふるさとの歴史

川名の由来伊熊川 いくまがわ

2015.05.20

<伊熊町>

川名の由来
 この川が流れる村名「伊熊村」を冠した川名。

川の概要
 伊熊神社が祀られる森林を水源に伊熊村地内を北流し、介木川に注ぐ準用河川。

いくま(伊熊)の地名由来
 一説、イ・クマにて、イは接頭語。クマは、神仏に供える供米にちなむ。
 二説、伊古奈比命神社を略して伊熊神社と呼び、その神社を祀る村(上伊熊村・下伊熊村)。
 三説、イク(生)・マ(間)にて、川が流れる山裾の湿地の間を表現した地名。
 四説、井隈にて、用水路のある奥地の集落を表現したか。

参考
 い:①接頭語。②イ(斎)で、「清浄な、神聖な」。③和数詞イツ(五)の頭語。④高くそびえた所。⑤ヰ(井)で、「泉や流水から水を汲み取る所」。⑥堀り井戸。⑦湿地。⑧湿地に生える植物イグサ。⑨ヰノシシ(猪)にちなむ地名。⑩ヰ(居)で、「集落」。⑪十二支の「亥」で、北北西の方角。

 いく:生、行、息、壱岐、伊岐①「生々とした様子」、つまり「水気のある所」を示す。②「しっかり固定しない様子」、つまり「湿地」など地盤の柔らかな土地③オグ、オギの転も考えられる。

 くま:熊、隈、神、前、久方、久間、球磨、苦麻①クマ(曲)で、「(川などの)湾曲点。曲がり目。角」。②クマ(隈)で、「奥まった所。隈」、「辺鄙な所。片田舎」。③クマ(阿。暈)で、「暗く蔭になっている所」。④物のふくらみ(方言)。⑤山の麓から峰につづく稜線(方言)。⑥海底の岩と岩との間の砂地(方言)。⑦神仏に供える米「供米」。⑧動物のクマ(熊)にちなむもの。⑨動詞クマス(「剥き出す。形のあるものをバラバラにする。くずす」(方言)。「崩壊地形」。『地名用語語源辞典』